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平成25年12月2日(月)【 「いじめ」講演 】
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先日の日曜日・・・。
御船小学校で、
「いじめ」に関する講演を行いました(^_^)v
本年9月28日に、「いじめ防止対策推進法」という法律が施行されたことから依頼がきたのです・・・。
御船小学校の体育館に、小学校1年生から6年生までの
全校生徒約300名・保護者約100名・先生方が集まってくれました(*^_^*)
正直、講演でこんなに悩んだのは初めてでした(^_^;)
子どもたちと保護者と先生方という、「いじめ」が起きた場合に、
時として対立構造にたつ3者全体に話をしなければならなかったからです。
まず
「いじめ」ってな~に??
というタイトルで、何が「いじめ」で何が「いじめ」ではないのか?
という「いじめ」の定義部分について話をしました。
今回の法律では、
「児童等が心身の苦痛を感じているもの」(いじめ防止法2条)
ということで、「いじめられた側」からの定義づけがなされました。
「いじめられる方にも問題がある」
という考え方を明確に否定したということです。
次に
「いじめ」ってどうしてダメなの??
というタイトルで、
「いじめ」が、法的にも道徳的にも許されない行為であることを話しました(^_^)v
最後に
「いじめ」をなくすにはどうしたらいいの??
というタイトルで、「いじめ」を根絶するために必要なことについて話しました。
ボクは、「いじめ」の根絶には、「相手への思いやり」が絶対不可欠であるけど、
その思いやりを持つ心を育てるには、「お互いさま」という考え方から
出発した方がよいのではないかという話しをしました。
そして
その考え方を子どもたちにわかりやすく伝えられるように、
以下の逸話を、会場の皆さん全員に目をつぶって聞いてもらいました。
少し長いですが、全部を引用します。
「天国と地獄があるとします。
そして,天国にも地獄にも人が住んでいます。
天国に住んでいる人は,
いつもお腹が一杯で幸せそうな顔をしていますが,
地獄に住んでいる人は,
いつもお腹が空いていて辛そうな顔をしています。
天国には食べ物がたくさんあるけど,地獄には食べ物がないから?
そうではないみたいですよ。
天国にも地獄にもおんなじ大きなま~るいテーブルがあり,
その真ん中に,たっくさんのお肉やお魚や果物が用意されています。
天国も地獄も全くおんなじです。
食べ物は,テーブルの真ん中にあるので,手で取ることはできません。
だから,一人一人に,
自分の背の高さほどもある長~い箸が与えられています。
地獄に住んでいる人が用意された食べ物を食べようとしています。
長~い箸で食べ物をつまみ,自分の口元に持っていこうとしますが,
あまりにも箸が長すぎて思うように食べ物を自分の口まで運ぶことができません。
食べ物はポロポロとこぼれるばかり。
いつまでたっても,お腹が一杯になることはありませんでした。
天国に住んでいる人も用意された食べ物を食べるところのようです。
長~い箸で食べ物をつまむと,<あなたからどうぞ>と言って
自分の目の前に座っている人の口元に食べ物を運んでいます。
お互いが交替で食べ物を食べさせ合うことで
みんないつも,お腹が一杯なのでした。
おしまい。」
熊日新聞にも記事を掲載して頂きました(^_^)v
2013.12.2 18:26 UP